前回シンプルライフの賃貸の探し方について記事を書きましたので今回はそれに関連して、狭い賃貸での暮らしを書きます。
僕は今家族3人(うち子供1人)で1LDKの賃貸に住んでいますが、一般的に3人暮らしの家庭では2LDKや持ち家に住んでいる方が多いのではないでしょうか。
子供が大きくなった時のことを考えたり、予備の部屋を考えたりすると、そのくらいのスペースが必要なのでしょう。確かに「なるべく部屋は多く、広いほうがいい」という考え方もあります。
しかし、狭い賃貸での暮らしは行動を簡素化でき、シンプルライフに適しています。実は不便ではなく、すごく快適なものです。
特に、ミニマリストを目指している方は狭い部屋を選ぶことでメリットが大きいので読んでいただければ嬉しいです。
1、狭い賃貸にするメリット
掃除を楽にして時間が生まれる
ミニマリストを目指している人は、「余分な物を持ちたくない」という思いと同時に「余分な時間を使いたくない」と思っている人が多いです。
そんな人は、家を狭くすることで「時間」を生み出しましょう。
狭い部屋は基本的に掃除が楽です。
掃除にかかる時間は、物の多さと家の広さが大きく影響します。物は少ないほど、家は狭い方ほど掃除は楽です。
ミニマリストの人は物が少ないので、掃除の手間は少ないのですが、さらに狭い家を選択することによって効果はアップします。
倍の広さの家だと、単純計算で掃除にかかる時間が倍になります。
掃除の時間は何かを生み出す時間ではなく、現状を維持するための時間です。
「掃除が趣味で楽しい!時間がかかってもオッケー」と感じる人は、じっくりゆっくり掃除を楽しむべきですが、それ以外の人はなるべく早く終わらせてしまいたいものです。
掃除の時間を少なくすることで、趣味や仕事など生産的な時間を増やすことができます。
僕の場合、空いた時間はブログの文章を書いたり、コーヒーを淹れたり、物語に触れたりして過ごします。
時間にゆとりがあると、心にもゆとりができます。コーヒーを淹れるときの香りや、ヤカンのお湯が沸騰する音。そんな些細なことに意識を向け、楽しめるようになります。
朝仕事に行く時間ギリギリで入れるコーヒーと、のんびりゆっくり集中して淹れるコーヒーでは圧倒的に後者が美味しく、楽しいです。
毎日の暮らしにゆとりを持って、目の前のことに集中する生活を送ってみましょう。
家族との会話が増える
家が狭ければ家族間の距離が縮まります。
LDKと寝室しかない我が家では、仕事から帰ってきてから寝るまで家族全員ずっと一緒。
その日の良かったこと、嫌なことも自然と話してしまいます。
自分1人の部屋があるというのも魅力的ですが、特に必要がなければせっかく同じ家にいるのですから、会話を楽しむのも良いと思います。
余談ですが、江戸時代の庶民は賃貸が主流で、ワンルームに家族全員で暮らすこともざらにあったみたいです。現代より家族の繋がりが強かったのは想像に難くないです。
物が増えない
狭い家の多くは収納も少ないです。それ自体がものを買う抑止力となって所有するものの絶対量が増えにくいです。
例えば、子供ができるまで賃貸に住んでいて「ちょっと手狭だな」と思い持ち家を購入した家族が途端にもので溢れかえってしまうケースをよく聞きます。
人はまだ余裕があると感じるとついつい気が緩んでしまうものです。あえて狭い賃貸に住むことで物を少なくする。ミニマリストの人が狭い家を好むのにはそういった理由もありそうです。
家賃が安い
当然ながら、1LDKより2LDKの方が家賃が高くなります。
ミニマリストの方は収入が少なくても貯金ができている人がたくさんいます。
その理由は単純で、支出が少ないからです。家賃が占める支出の割合は大きく、毎月必ず出ていくものであるため、家賃を減らすことで家計の収支を大きく改善することができるでしょう。
狭い家でのデメリット
音には注意が必要
子供が寝た後にちょっと一息。趣味をしたり残っている家事をしたり、大人の自由な時間です。
しかし、リビングと寝室が面しているような間取りでは、あまり大きな音を出すと子供を起こしてしまいそうになります。
テレビのボリュームをちょっと抑えたりあまり大きな音の出る作業は控えるなど気を使う必要があります。
我が家では子供が寝静まった後にサスペンスを見るのですが、事件が起こる場面では必ずと言っていいほど大きい音が出ます。それを事前に察知してボリュームを下げるなんてこともよくあります。
自分だけの部屋がない
狭い家を選ぶと、家族1人ごとで1部屋と言うのは難しくなります。
趣味や仕事部屋を作るのではなく、リビングで作業をするなどの工夫が必要です。
まとめ
狭い部屋のメリットをまとめると以下の通りになります。
- 掃除にかける時間を少なくできる
- 家族と会話が増える
- 物が増えない
- 家賃を抑えられる
僕は狭い家が好きで、生活のほとんどをリビングで過ごしているせいか、あまりデメリットを感じることはありません。
しかし、メリットは上記のようにたくさん挙げることができます。
これからミニマリストを目指すならまず住む場所を小さくしてみるところからスタートしてみてはいかがでしょうか。